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インダストリアルデザイン

インダストリアルはindusrialで、工業製品のデザインです。プロダクトデザインはproductで、製品のデザインでとても似ています。工業製品をデザインするのがインダストリアルデザイナーで、美しさや使い勝手のよさを追求してその結果、工業製品の製品価値を高めることが目的になっています。

インダストリアルデザイナー

たとえば、iPhoneのシンプルでモダンな携帯電話の革命を起した商品ともいえるものですが、iPhoneは工業製品です。その他にも、自動車、航空機、家電製品、医療機器、業務用機器といったデザインを担当する専門家のことをインダストリアルデザイナーと呼んでいますが、インダストリアル(industrial)という英語の意味が「工業の〜、産業の〜、産業界における〜」という意味の形容詞になっているので、産業界に所属して産業に貢献するデザイナーは「インダストリアルデザイナー」だといえるでしょう。工業デザイン以外にも家具やパッケージなどまでも含んだ製品デザインを包括する概念としてプロダクトデザイナーと呼んでいます。

インダストリアルデザイナーは、大量生産される工場製品を常に新しいデザインにしていことで、大量生産される商品を意図的に時代遅れになるかのように、消費者に感じさせることで、次々と新しいデザインの商品をマーケットに出すことで、消費のスピードを加速させるためにインダストリアルデザイナーは利用されてきました。

例えば、車など角ばったデザインがあるメーカーから発表されると、その他のメーカーも次々と角ばったデザインの車種を発表していきます。そうなると、丸みを帯びているフォルムの車は時代遅れのように感じて、新しい車種が欲しくなってしまいます。使っている消費者側も飽きてくるような感覚になります。

インダストリアルデザイナーの役割

しかし21世紀に入り資源やエネルギーといった環境問題が深刻化しているので、産業のありかたそのものが「環境」を重視したもの。地球に優しいものというように、消費そのものが見直されるようになり、インダストリアルデザイナーの役割にも変化が生まれてきています。

現在の、インダストリアルデザイナーは具体的な製品のデザインを考えるだけでありません。製品の素材から開発したり製品の設計にも関与することで、生産のシステム全体をデザインするようになるようになってきています。またその製品や商品がどのような価値を生み出して、消費者にどのような行為を誘発していくのか、またどのような文化を形成して、どのような時代性を築き上げるかということについてもデザインしています。

時代背景も大きく変わったこともあり、インダストリアルデザイナーに要求される専門性はより高度に、そしてその範囲も広範にわたるものになってきています。そのため、安易に専門性を細分化することで、多くの専門家にデザインを分けてワークシェアさせることは、デザインの創造性を損なう危険性も考えられます。

デザイナー同士の創造性を高めるという意味なども含めて、コラボレーションでの製品の発表などインダストリアルデザイナーは創造性をさらに高めるための手段として発表の形式を挑戦しています。またメーカー側にとっても、製品をさらに価値のあるものにするために、インダストリアルデザイナーの活用を積極的に勧めています。

そのため、1年に1度のミラノサローネといった商品見本市はメーカーにとっても、またデザイナーにとっても一度にたくさんのデザインが見れる場として活発な場になっているのもモノ作りという点でとても価値のある場になっています。

海外の有名なインダストリアルデザイナー

  • ディーター・ラムス(ドイツ)・・・ブラウン社と密接な関係にあり、ラムスのしたデザインはアップル社のジョナサン・アイブに影響を与えている。
  • メンフィス (多国籍のデザイン集団)・・・メインの人は、イタリア人エットレ・ソットサスです。1981年のミラノサローネでの展覧会で高く評価をされ世界的にも衝撃を与えました。
  • ハートムート・エスリンガー (アメリカ)・・・戦略的クリエーティブコンサルタント企業のフロッグデザイン主宰するデザイナー。フロッグ社はルフトハンザ航空のデザインやWindows XPのロゴなどで有名です。
  • フィリップ・スタルク(フランス)・・・ミッテラン大統領の目にとまったことで有名になる。日本にあるアサヒビールスーパードライホールの設計でも知られています。
  • エットレ・ソットサス(イタリア)・・・第二次世界大戦後のイタリアンデザインを世界的評価を高めた人。タイプライターなどの数多くの製品デザインを手がけました。
  • ロバート・ブルーナー(アメリカ)・・・1989年にアップル社のデザインディレクターに就任。Macintosh Ⅱ、Newtonなど多くのアップル社のデザインを手がけています。
  • ジョナサン・アイブ (イギリス)・・・20周年Macintoshのデザインで頭角を現し、スティーブ・ジョブズがアップルへ復帰した年に、インダストリアルデザイングループ担当上級副社長に就任して、iPod、iPhone、iPadなどのデザイン担当者として知られています。
  • ジョルジェット・ジウジアーロ (イタリア)・・・1970年代に「折紙細工」といわれる直線とエッジの利いたデザインで一世を風靡しました。1999年にカー・デザイン・オブ・ザ・センチュリー賞受賞。
  • シド・ミード(アメリカ) ・・・コンセプトカーのデザインで有名になり、映画のカーデザイナーとして大活躍。SF界ではデザインの教祖的存在です。
  • ルイジ・コラーニ(ドイツ)・・自然をモチーフにした生物的シルエットの教祖的存在。キャノンのT90のデザインやペリカン社のボールペンなど数多くのデザインを手がけています。
  • バッティスタ・ファリーナ(イタリア)・・・ カーデザイナーとして有名。フェラリーのボディなども手がけました。
  • ジョバンニ・ミケロッティ(イタリア)・・・カーデザイナーとして有名。BMW700から参加したほか、日野自動車やブリティシュ・レイランドなどのトラックデザインなども手がけました。
  • マルチェロ・ガンディーニ(イタリア)・・・スーパーカーブームで有名になったランボルギーニー・カウンタックなど数多くのヒット作があるカーデザイナーです。その他にも小型ヘリやオフィス家具なども手がけています。
  • リヒャルト・ザッパー(ドイツ)・・・シーメンスとインテルの電話Grilloや、アレッシィから発売された笛吹きケトルの他、IBMのコンピューターデザインも手がけています。特にThinkPadは傑作とも言われています。
  • チャールズ・イームズ(アメリカ)・・・20世紀の工業製品のデザインに多くの影響を与えました。骨折した時に使う添え木などの他にも、飛行機の部品など様々なデザインを手がけました。
  • シクステン・セゾン(スウェーデン)・・・サーブ・93、サーブ・95、サーブ・96、サーブ99、サーブ・ソネットのデザインを手がけたことで有名です。
  • ジェームズ・ダイソン(イギリス)・・・ダイソン社の創業者。デュアルサイクロン掃除機の発明者としても有名ですが、車輪のかわりにボールを使った手押し車の発明者でもあります。
  • レオナルド・フィオラヴァンティ(イタリア)・・・フェラーリ社の車の他にも、レクサスLFのカーデザインも手がけています。
  • エンリコ・フミア(イタリア)・・・代表作にはアルファロメオ・164などのほか、日本車ではスバル・レガシィのフロント部分のデザインも手がけています。
  • フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ(ドイツ)・・・フェルンナンド・ポルシェの孫で、ポルシャ社の創業者の息子でもあり、ポルシェ911のデザイナーとしても知られています。
  • ジオ・ポンティ(イタリア)・・・リチャードジノリでアートディレクターを務めました。イタリアの建築デザイン雑誌として世界的に有名なdomus(ドムス)を創刊したことでも有名です。
  • レイモンド・ローウィ(フランス)・・・インダストリアルデザイナーの草分け的な存在です。ペンシルバニア鉄道のデザインや、アメリカ空軍のエアフォースワンのデザインのほか、日本ではタバコのピースのデザインなど多岐に渡るデザインを手がけました。
  • アレクサンダー・ノイマイスター(ドイツ)・・・日本の新幹線500系や東京メトロ10000系電車などデザインのほか、医療機器や情報機器のデザインも手がけています。