ロゴ 東京都のデザインマークを手がけた人物

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東京都のデザインマークを手がけた人物

インダストリアルデザイナー草分け的として名前が挙がるのは榮久庵憲司(えくあんけいじ)さんです。キッコーマンしょうゆ卓上ビンをデザインした方です。この方がデザインした卓上醤油は、海外でも「キッコーマン=醤油」というブランドを打ち立てるのに大きく貢献したといっても過言ではないでしょう。その他にもたくさんのインダストリアルデザイナーとしてたくさんの製品を手がけています。

榮久庵 憲司さんはどんな人?

1929年9月11日に東京都で誕生しました。両親は広島の出身です。1945年に広島に原爆が投下された8月の終わりに広島市へ入りました。それは父親が僧侶だったため、父親の跡を継ぐためでした。実家のお寺は爆心地から500メートルのところにあり、広島に入った時には一面が焼け野原でした。そして焼けただれた寝台の枠や鉄かぶと、自転車、路面電車が壊れてひっくり返っていました。そして消えようとしていくモノたちの「助けてくれ」という叫びを聞く一方では、ジープに乗ったアメリカ兵士GIが持っているチューイングガムやチョコレートを目にしていました。

たくさんのものが無い時代ということもあって、モノ不足は辛く感じモノに溢れている進駐軍はまるでユートピアのようにも見えて、モノへの憧れが強くあり父親の跡をついで仏門に入ることよりも、デザインの世界へ気持ちは向いていきました。

東京芸大在籍中に東京藝術大学教授の小池岩太郎のもとで、友人とともにアルバイトグループGK(Group of Koike)を設立しました。やがてアルバイトグループはデザイン会社に発展しましたが、その当時は、ビジネスの世界で、デザインという概念・価値はまったく認知されていない時代だったため、地道なプロモーション活動を続けていきました。

1961年に「キッコーマンしょうゆ卓上びん」をデザインして大ヒットしてから、鉄道車両、オートバイ、自転車、冷蔵庫、洗濯機、電話機、印刷機械、ミシン、パソコン、カメラなど多数のデザインを手がけています。まさに日本での工業デザイン界の草分け的な存在でもあり、第一人者です。

榮久庵 憲司さんの手がけた主な作品

  • 日本楽器製造(ヤマハ)・・・Hi-Fiオーディオ:1953年
  • 岡村製作所オフィス家具
  • キッコーマン卓上醤油瓶・・・グッド・デザインマーク商品1993年に選定
  • 大阪万博会場線モノレール車両、ゴミ箱、ベンチ
  • ヤマハオートバイMORPHOII
  • コスモ石油ロゴマーク
  • 東京都シンボルマーク
  • GREEN MOVER・・・広島電鉄5000形電車
  • 新幹線E3系電車・・・秋田新幹線「こまち」
  • 広島市新交通システムアストラムライン
  • JR東日本253系電車・・・「成田エクスプレス」
  • JR東日本209系電車
  • JR東日本255系電車・・・「BOSO VIEW EXPRESS」
  • JR東日本E217系電車
  • JR東日本E231系電車

榮久庵 憲司さんの略歴

  • 昭和4年(1929年)・・・ 東京府で誕生。
  • 昭和5年(1930年)11月・・・ハワイに移住。
  • 昭和10年(1935年)・・・ ハワイのホノカア小学校に入学。
  • 昭和12年(1937年)・・・ 日本に帰国。広島県福山市に転居。
  • 昭和12年(1937年)10月・・・東京府西巣鴨に転居して、西巣鴨第一尋常小学校(現在の豊島区立西巣鴨小学校)に編入。
  • 昭和17年(1942年)・・・東京府立第五中学校(現在の東京都立小石川高等学校)に入学。
  • 昭和20年(1945年)3月 ・・・海軍兵学校に入学。
  • 昭和20年(1945年)9月・・・ 広島市に転居。広島県立福山誠之館中学校(現在の広島県立福山誠之館高等学校)に編入。
  • 昭和22年(1947年)・・・ 広島県立福山誠之館中学校卒業。佛教専門学校(現在の佛教大学)に入学するがただちに退学。旧制東京府立第五中学校(現在の東京都立小石川高等学校)に再入学。
  • 昭和26年(1950年)・・・ 東京芸術大学美術学部図案科入学。
  • 昭和30年(1955年)・・・ 東京芸術大学美術学部図案科卒業。
  • 昭和32年(1957年)・・・ GKインダストリアルデザイン研究所設立、所長となる。
  • 昭和48年(1973年)・・・ 第8回世界インダストリアルデザイン会議実行委員長。
  • 昭和49年(1974年)・・・ 丹下健三とメッカ計画立案。
  • 昭和52年(1979年)・・・ コーリン・キング賞受賞。これは工業デザイン界のノーベル賞ともいえる賞で、国際インダストリアルデザイン団体協議会が主催。
  • 昭和56年(1981年)・・・ アメリカのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインより名誉博士号授与。
  • 昭和60年(1985年)・・・ 国際科学技術博覧会会場施設デザイン専門委員。
  • 昭和62年(1987年)・・・ 世界デザイン博覧会(名古屋市)総合プロデューサー。
  • 平成4年(1992年)・・・ 藍綬褒章。通商産業省のデザイン功労者表彰。
  • 平成8年(1996年)・・・ 英国ミシャ・ブラッグ賞受賞
  • 平成9年(1997年)・・・ フランスより芸術文化勲章受章。
  • 平成10年(1998年)・・・ 世界デザイン機構を設立し初代会長に就任。
  • 平成11年(1999年)・・・ THE LONDON INSTITUTEより名誉博士号授与。
  • 平成12年(2000年)・・・ 勲四等旭日小綬章受章。
  • 平成15年(2003年)・・・ ラッキーストライク・デザイナー・アワード受賞。
  • 平成16年(2004年)・・・ フィンランド獅子勲章コマンダー章受章。